May 04, 2008
旧B'zephyrの管理人さんが語る「BURN-フメツノフェイス-」の歌詞。
今は閉鎖してしまった、歌詞分析のサイト(blog)「B'zephyr」。
このblogの検索ワードに、今も「B'zephyr」が入っていることがあります。
たくさんの人から支持されていたサイトだったのだと改めて思います。
BURN発売直後、歌詞について、旧B'zephyrの管理人さんが思っていることを
教えてもらう機会に恵まれました。
で、私1人がこの思いを知っているのはもったいなくてですね、
「blogに載せてもいいですか?」とずうずうしくも聞いちゃいました。
そうしたら、OKのお返事をいただきまして!
うんこblogなのにいいんだろうかと思いながらも、
今回こうしてblogの記事にすることができて嬉しいです。
人様の文章をお借りするのは久しぶりなので少々緊張しておりますが、
ぐだぐだ言わずに掲載させて頂きます!!
「***」の下から始まって「***」の前までが引用になります。
*****************************
稲葉さんは時々お坊さんのような歌詞を書く。
それが私は好きだった。
あるがままという考え方だったり、「どんなジャンルもない」って考え方には、仏教的なものの考え方や感じ方と通底するものがある。
「夢だろうすべては生まれてくること死ぬこと」なんてのもそうだった。
稲葉さんがどこまで意識しているのかどうかは分からないけれど、博学な稲葉さんのことだし、今回は「あえて」ってところがあるような気もする。
私はここで稲葉さんが仏教の教えを説いていると言いたいわけじゃない。あくまでも、仏教的な志向と通底するものがあるという意味で言っている。
「BURN」に示されたこの世のすべてが変わり続けていくという考え方は、まさに無常観。
あえて無常観であることがリスナーに伝わりやすくなるように、表現されている気がする。
「哀しきDreamer」と決定的に違うのはそこ。「哀しきDreamer」には、既成概念を捨て、どんなジャンルもとっぱらって、ものごとをあるがままに感じようとする志向が表現されていた。それは仏教的志向であり哲学だ。しかし、あれは難解で、一般ウケはしない。
「BURN」は表現を難解にせず、リスナーにあえてわかりやすくしている気がする。
万物は流転する。
常に同じであり続けるものはない。
みな時間の浸食を受けて、変わっていく。
いずれ、色は褪せ、命は尽きる。
すべては滅する。
だからこそ、せめてあなたの心の中でだけは不滅でありたい、永遠でありたいと言う。
仏教色そのまんまじゃなくて、こうした生々しい感情が素直に表現されるところも、いかにも稲葉さんらしい気がする。
己がいずれは滅するという無常の運命を知っているからこそ、生きている瞬間瞬間で輝く。
「時間が切り取る鮮烈な傷口」とは、まさにその瞬間の美しさのことを言っているのだろう。
「消えることない色 そんなのどこにある」、こうしたカラーに関するワードも、色即是空、空即是色を髣髴とさせる。
この世にあるすべての物質は、空(くう)であるという考え方。
この世のこうした真理に気づいている語り手だからこそ、 「せめてあなたのなかでは特別な色でありたい」という言葉は、思わず出た本音なのだと感じさせられる。
「血よりも紅く」も、肉体の手触りやぬくもりにこだわる稲葉さんらしくて好き。
この世の無常という真理を把握していても、割り切ることのできない人間らしい感情が表現されていて、私はとても好きな歌詞。
そして、人の心がすべてを決めていくという稲葉さんのいつもの考え方に収束されていく。
でも、すごく孤独感を感じる歌詞でもある。
本当は不滅の存在になりたいんだけど、そうなれない歯がゆさのようなものを感じる。
せめてあなたの中では不滅でありたいという発想は、なかなか出てこないと思う。普通だったら逆に、「あなたのなかで不滅になれたらそれでもう最高」という表現になると思う。
つまり何が言いたいかと言うと、「せめてあなたの中では」という表現には、その背後に「本当はあなたの中だけではなくて、不滅の存在になりたいんだけれど」という気持ちがあるような気がする。
でも、無常のこの世では、とてもそんなことは無理だから、「せめてあなたの中では」って表現になっているのでは、と思ってしまう。
特に稲葉さんの場合、「すべてを決めるのは心」っていう考え方だから、不滅の存在に唯一なれる方法は、「人の心に刻まれること」しかないんだと思う。
そして今回の場合、持ち前の謙虚さの表れから「せめてあなたの中では」って言ってるんじゃなくて、あくまでもそれしかフメツの存在になる方法がないから、そういう表現になった、って感じがする。
初めてこれを聞いたとき、「せめてあなたの中では」って言うのは、なんて哀しくて孤独な発想なんだろうと思った。
この世界から去っても忘れられたくないという執着心は誰もが持っているものだけれど・・・それともまた少しニュアンスが違う気もする。
まるで、この世の無常の真理をすべて悟ってしまったからこそ、いつか滅することの運命から逃れられないことを嘆いているような・・・そんな感じを受ける。
滅びへの焦りとも、あきらめともつかない・・・。
赦しを乞うているのか・・・。
祈りのような気もする。
これが赦しを求める祈りだとしたら、めぐりめぐって、やはり神は「あなた」なのか。
滅することから救い、不滅であることを赦す神。
*****************************
以上が旧B'zephyrの管理人さんが語る、BURNの歌詞についての文章です。
もうですね、「おー!すげー!」と感心しまくり。
深い教養と知識があると歌詞の受け止め方もこうも豊かになるのか、と、
目からうろこ状態です。
彼女が稲葉さんの歌詞について語るとすごく説得力があるし、
私はもっと稲葉さんの歌詞を好きになることができる。
BURNを聴く時の世界の広がり方が違いますもん。
感心してばっかりで、文章力がなくてロクな感想とか言えないんですけど(笑)。
旧B'zephyrの管理人さんには、掲載の許可をいただいて、
さらにblogの記事にするにあたって色々とお気遣いもいただきまして、
とても感謝しております。
どうもありがとうございました☆

↑1日1クリックでポイントが加算されます☆
このblogの検索ワードに、今も「B'zephyr」が入っていることがあります。
たくさんの人から支持されていたサイトだったのだと改めて思います。
BURN発売直後、歌詞について、旧B'zephyrの管理人さんが思っていることを
教えてもらう機会に恵まれました。
で、私1人がこの思いを知っているのはもったいなくてですね、
「blogに載せてもいいですか?」とずうずうしくも聞いちゃいました。
そうしたら、OKのお返事をいただきまして!
うんこblogなのにいいんだろうかと思いながらも、
今回こうしてblogの記事にすることができて嬉しいです。
人様の文章をお借りするのは久しぶりなので少々緊張しておりますが、
ぐだぐだ言わずに掲載させて頂きます!!
「***」の下から始まって「***」の前までが引用になります。
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稲葉さんは時々お坊さんのような歌詞を書く。
それが私は好きだった。
あるがままという考え方だったり、「どんなジャンルもない」って考え方には、仏教的なものの考え方や感じ方と通底するものがある。
「夢だろうすべては生まれてくること死ぬこと」なんてのもそうだった。
稲葉さんがどこまで意識しているのかどうかは分からないけれど、博学な稲葉さんのことだし、今回は「あえて」ってところがあるような気もする。
私はここで稲葉さんが仏教の教えを説いていると言いたいわけじゃない。あくまでも、仏教的な志向と通底するものがあるという意味で言っている。
「BURN」に示されたこの世のすべてが変わり続けていくという考え方は、まさに無常観。
あえて無常観であることがリスナーに伝わりやすくなるように、表現されている気がする。
「哀しきDreamer」と決定的に違うのはそこ。「哀しきDreamer」には、既成概念を捨て、どんなジャンルもとっぱらって、ものごとをあるがままに感じようとする志向が表現されていた。それは仏教的志向であり哲学だ。しかし、あれは難解で、一般ウケはしない。
「BURN」は表現を難解にせず、リスナーにあえてわかりやすくしている気がする。
万物は流転する。
常に同じであり続けるものはない。
みな時間の浸食を受けて、変わっていく。
いずれ、色は褪せ、命は尽きる。
すべては滅する。
だからこそ、せめてあなたの心の中でだけは不滅でありたい、永遠でありたいと言う。
仏教色そのまんまじゃなくて、こうした生々しい感情が素直に表現されるところも、いかにも稲葉さんらしい気がする。
己がいずれは滅するという無常の運命を知っているからこそ、生きている瞬間瞬間で輝く。
「時間が切り取る鮮烈な傷口」とは、まさにその瞬間の美しさのことを言っているのだろう。
「消えることない色 そんなのどこにある」、こうしたカラーに関するワードも、色即是空、空即是色を髣髴とさせる。
この世にあるすべての物質は、空(くう)であるという考え方。
この世のこうした真理に気づいている語り手だからこそ、 「せめてあなたのなかでは特別な色でありたい」という言葉は、思わず出た本音なのだと感じさせられる。
「血よりも紅く」も、肉体の手触りやぬくもりにこだわる稲葉さんらしくて好き。
この世の無常という真理を把握していても、割り切ることのできない人間らしい感情が表現されていて、私はとても好きな歌詞。
そして、人の心がすべてを決めていくという稲葉さんのいつもの考え方に収束されていく。
でも、すごく孤独感を感じる歌詞でもある。
本当は不滅の存在になりたいんだけど、そうなれない歯がゆさのようなものを感じる。
せめてあなたの中では不滅でありたいという発想は、なかなか出てこないと思う。普通だったら逆に、「あなたのなかで不滅になれたらそれでもう最高」という表現になると思う。
つまり何が言いたいかと言うと、「せめてあなたの中では」という表現には、その背後に「本当はあなたの中だけではなくて、不滅の存在になりたいんだけれど」という気持ちがあるような気がする。
でも、無常のこの世では、とてもそんなことは無理だから、「せめてあなたの中では」って表現になっているのでは、と思ってしまう。
特に稲葉さんの場合、「すべてを決めるのは心」っていう考え方だから、不滅の存在に唯一なれる方法は、「人の心に刻まれること」しかないんだと思う。
そして今回の場合、持ち前の謙虚さの表れから「せめてあなたの中では」って言ってるんじゃなくて、あくまでもそれしかフメツの存在になる方法がないから、そういう表現になった、って感じがする。
初めてこれを聞いたとき、「せめてあなたの中では」って言うのは、なんて哀しくて孤独な発想なんだろうと思った。
この世界から去っても忘れられたくないという執着心は誰もが持っているものだけれど・・・それともまた少しニュアンスが違う気もする。
まるで、この世の無常の真理をすべて悟ってしまったからこそ、いつか滅することの運命から逃れられないことを嘆いているような・・・そんな感じを受ける。
滅びへの焦りとも、あきらめともつかない・・・。
赦しを乞うているのか・・・。
祈りのような気もする。
これが赦しを求める祈りだとしたら、めぐりめぐって、やはり神は「あなた」なのか。
滅することから救い、不滅であることを赦す神。
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以上が旧B'zephyrの管理人さんが語る、BURNの歌詞についての文章です。
もうですね、「おー!すげー!」と感心しまくり。
深い教養と知識があると歌詞の受け止め方もこうも豊かになるのか、と、
目からうろこ状態です。
彼女が稲葉さんの歌詞について語るとすごく説得力があるし、
私はもっと稲葉さんの歌詞を好きになることができる。
BURNを聴く時の世界の広がり方が違いますもん。
感心してばっかりで、文章力がなくてロクな感想とか言えないんですけど(笑)。
旧B'zephyrの管理人さんには、掲載の許可をいただいて、
さらにblogの記事にするにあたって色々とお気遣いもいただきまして、
とても感謝しております。
どうもありがとうございました☆
↑1日1クリックでポイントが加算されます☆
inaba_inaba_k at 22:58│コメント(6)│稲葉浩志の歌詞、人格、人柄
この記事へのコメント
1. Posted by バンビちゃん May 04, 2008 23:40
ありがとうございます、toriさん!
私にとっては、toriさんの文章も説得力があるし、目からうろこ状態のこともありますよ!
うんこblogだなんて言わないで下さい(><)
私がBURNをラジオで初聴きした時、
「長い旅が終わる前に 最高の残像を1コ
置いてくよ」
って歌詞が妙に耳に残ってしまい、稲葉さん死にたいのかな・・・って変な解釈をしてしまったおバカです、、、、
長い旅=人生 を終わらせる気なのかしらって心配して
しまいました。
でも!!よくよく聴きこんでいくとそうではないですよね!!
今週の武道館でも、稲葉さんと一緒に、歌って踊ってBURN!BURN!しまくるぞ〜(^-^)
酸欠になってもかまわない〜♪
稲葉さんに人口呼吸してもらえるなら〜(笑)
2. Posted by 空 May 06, 2008 19:58
旧B'zephyrの管理人さんの歌詞解釈を思ったよりも早くまた読むことができて、本当に本当に嬉しく思います。この歌詞解釈を一人占めしないでくれてありがとうございますtoriさんm(_ _)m
深い教養と知識をもってそれを歌詞とリンクさせ、的確に表現されていて・・・ほんとに感心、感激してしまいます。
また、『せめてあなたの中では』という歌詞から「本当は不滅の存在になりたいんだけど、そうなれない歯がゆさのようなものを感じる」という部分は、なんというかぼんやりとは感じてはいたような気がするけど意識として顕在化していなかったことをズバッと言われてて、ほんと感謝感激雨アラシです☆
さぁ、般若心経買ってこようかな(笑)
深い教養と知識をもってそれを歌詞とリンクさせ、的確に表現されていて・・・ほんとに感心、感激してしまいます。
また、『せめてあなたの中では』という歌詞から「本当は不滅の存在になりたいんだけど、そうなれない歯がゆさのようなものを感じる」という部分は、なんというかぼんやりとは感じてはいたような気がするけど意識として顕在化していなかったことをズバッと言われてて、ほんと感謝感激雨アラシです☆
さぁ、般若心経買ってこようかな(笑)
3. Posted by cat May 06, 2008 21:20
まさかまたB'zephyrの管理人さんの歌詞分析に触れることができるなんて!お二人のつながりに感謝しています。
以前、仏教の講義を受けたことがあって、確かにその考え方に近いところもあるなと凄く納得させられました。
管理人さんの歌詞分析でもっと稲葉さんの歌詞を好きになる、まさにそのとおりですね。それは(toriさんの言葉をお借りすると)、toriさんが稲葉さんのことを語ると、私がもっと稲葉さんのことを好きになるのと同様です。toriさん、管理人さん、本当にありがとうございました。
以前、仏教の講義を受けたことがあって、確かにその考え方に近いところもあるなと凄く納得させられました。
管理人さんの歌詞分析でもっと稲葉さんの歌詞を好きになる、まさにそのとおりですね。それは(toriさんの言葉をお借りすると)、toriさんが稲葉さんのことを語ると、私がもっと稲葉さんのことを好きになるのと同様です。toriさん、管理人さん、本当にありがとうございました。
4. Posted by pon May 07, 2008 15:52
感心しながら読ませていただきました。
「稲葉さんの歌詞に心引かれる理由」が分かった気がします。
「稲葉さんの歌詞に心引かれる理由」が分かった気がします。
5. Posted by みち May 07, 2008 23:40
確かに・・
私がこの曲を初めて聴いたときにも、
なにか孤独感のような、あきらめのような、しかし何かを覚悟しているような強さを感じました。
永遠に同じ状態が続くことはありえない。
でもせめてあなたの中では。
一瞬の輝きが不滅になる。
時間が切り取る傷口。
ノリがよくてかっこいい曲である反面、くだけそうなもろさと強さも感じるんですよね。
それにしてもさすがの解釈です。
本当に勉強になりました(^^)
私がこの曲を初めて聴いたときにも、
なにか孤独感のような、あきらめのような、しかし何かを覚悟しているような強さを感じました。
永遠に同じ状態が続くことはありえない。
でもせめてあなたの中では。
一瞬の輝きが不滅になる。
時間が切り取る傷口。
ノリがよくてかっこいい曲である反面、くだけそうなもろさと強さも感じるんですよね。
それにしてもさすがの解釈です。
本当に勉強になりました(^^)
6. Posted by エリー May 08, 2008 00:00
今晩は!皆さん!
そしてtoriさん感謝です。久しぶりのB'zephyrの言葉に感動です。
B'zephyeさんの何時もながらの深い洞察力に驚かされ、深い愛情もうかがわれ、まだまだB'z(稲葉さん)に関心を持っている事に良かったなって思います。
私は稲葉さんの目線が好きです。色んな角度から物事を見る事が出来る、醜い物でさえ見る方向で美しい物にとらえる事が出来、善があり悪がある、そしてこの世の中は成り立っている。色んな面で救われています。
今は私の中では「yokohama」の中の「愛しきれない」という言葉が稲葉さんらしくブームです。
掘り下げて行けば行く程,稲葉さんの頭の中を見たくなってしまいます。
そしてtoriさん感謝です。久しぶりのB'zephyrの言葉に感動です。
B'zephyeさんの何時もながらの深い洞察力に驚かされ、深い愛情もうかがわれ、まだまだB'z(稲葉さん)に関心を持っている事に良かったなって思います。
私は稲葉さんの目線が好きです。色んな角度から物事を見る事が出来る、醜い物でさえ見る方向で美しい物にとらえる事が出来、善があり悪がある、そしてこの世の中は成り立っている。色んな面で救われています。
今は私の中では「yokohama」の中の「愛しきれない」という言葉が稲葉さんらしくブームです。
掘り下げて行けば行く程,稲葉さんの頭の中を見たくなってしまいます。



